・Bank Statementとは
・いくらの残高証明書が必要?
・残高証明書発行の際に気をつけるべきことは?
アメリカの2年制大学に出願するためには残高証明書の提出が必要になります。よく大学の募集要項や出願方法に記載されている「Financial Certificate」や「Bank Statement」と書かれているものです。そもそもどんなものなのか、どうやって発行するのかなどを解説します!
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Bank Statementとは
アメリカの2年制大学(一般的にはカレッジと呼ばれます)ではテストは必要がないですが、高校卒業資格や一定の英語力、他大学指定の書類を提出する条件付き入学という方法で留学することができます。
※以下の記事に概要を紹介しています。
その中でも必ず提出が求められるものに、「残高証明書」というものがあります。
これは何かというと、「今あなたの口座にはいくらの残高があるか確認出来る書類を提出してください」というものになります。いわゆる財政能力を見られているということですね。
例えば、2年制大学で1年間の学費が日本円で100万くらいとします。卒業までの2年間通うとなると、200万くらいは確実に必要になることになります。また留学生の場合は、もちろんアパートやシェアハウス、寮などで一人暮らしすることになりますので、生活費も含めるともっと必要になるでしょう。
大学に進学してから、「経済状況的に学費が払えなくなりました。」となると大学側も困るわけですね。
なので予め卒業までに必要な費用が工面出来るかどうかについての審査があるというわけです。
この残高証明書にはいくらくらい必要になってくるのかは、各大学のホームページで確認する必要があります。
各大学の専攻や学部のページに「Bank Statement」と記載されており、そこに記載されている基準を超える残高の証明書の発行が必要になります。
基本的には「Bank Statement」と記載されていますが、「Financial Certificate」などと呼ぶこともあります。
残高証明書で必要な金額について
この記事ではオレンジコーストカレッジ(Orange Coast College)を参考にしてみましょう。
★オレンジコーストカレッジ詳細★
HP:www.orangecoastcollege.edu/student_services/gec/intl-students/Pages/default.aspx
オレンジコーストはカリフォルニア州のコスタメサという地域にあるコミュニティカレッジ(2年生大学)です。2年生大学に進学を目指す留学生の中でも人気なカレッジです。OCCなどと略称で記載されていることが良くあります。
このカレッジだと以下のページに残高証明書について書かれています。
このページの「3.Financial Support Documents」に詳細が書かれています。
必要な残高は$27,300です。証明書を発行する時の日本円のレートにもよりますが、だいたい300万くらい必要ということになります。大学にもよってもちろん必要な金額は異なるので、この金額を基準として大学を選ぶことも重要になるかと思います。
残高証明書の発行方法について
残高証明書の発行の際に気をつけるべきことが幾つかあります。
1、発行するフォームを確認する
先ほどのオレンジコーストカレッジの「3.Financial Support Documents」の所に記載してありましたが、この大学は所定のフォームが必要になるようです。
※提携を組んでいる語学学校経由などからの入学の場合は必要ない、または別のフォームが必要な場合もあります。エージェントなどのサポートサービスを受けている方はエージェントにもご確認ください。
必要なフォームがある場合はそれに従って作成する必要があります。
2、残高証明書を発行する
一つ目の注意点として、この証明書はもちろん英文である必要があります。
残高の証明書は基本的にその銀行へ出向いて発行してもらう必要があります。銀行にもよりますが、1通で500円くらいします。
また、二つ目の注意点として、証明書はドル建てである必要があります。つまり円換算での証明書で300万円の証明をしても大学に提出できません。
発行時のレート、例えば1ドル105円などの記載の上、ドルで3万ドル分の証明書を銀行に行って発行してもらう必要があります。
最後の注意点としては、大学にもよりますが、口座の名義が誰なのかによって追加の書類が必要な場合もあるのでこちらもご注意してご確認する必要があります。
どういうことかというと、銀行口座の名義が留学生本人だった場合はそのまま提出できることが多いですが、別の口座名義だった場合は、その名義人の署名が必要な場合があります。
例えば保護者名義の口座だった場合や、おじいちゃん、おばあちゃんの口座の証明書を発行した場合は、その名義の方が留学する生徒の学費面での援助をする者であるということを署名する必要がある場合が多いです。
これも大学のホームページを確認しましょう。
3、残高証明書の発行数は?
一つの大学に1通提出します。なので、出願大学を2校以上出しておくなどの方はその出願校数分の残高証明書が必要になります。
但しコロナの影響で基本的に原本ではなくスキャンデータを送るのが一般化してきました。なのでデータでも大丈夫であること確認しておくといいと思います。
また、大学への提出は関係ありませんが、アメリカの大学に行く場合は学生のVISAを発行することになると思いますが、その際に大使館にも提出する必要があります。そのため少なくとも出願大学とVISA発行の際の大使館への提出分と最低2通あるといいと思います。
4、残高証明書はいつ発行するべき?
残高証明書も、いつでも発行していいというわけではありません。
大学の出願の際は、出願時の6ヶ月以内に発行したもの。
大使館への提出の際はVISAの発行申請時から3ヶ月以内に発行したものでなければ効力がないので、これも事前に気をつけて調べておきましょう。
まとめ
今回が残高証明書についての詳細をご紹介しました。
発行する際の注意点を抑えておかなければ、再発行する必要が出てきて、余分な時間がかかったりしますし、銀行によっては発行に時間がかかる場合もあるので、留学のスケジュールが遅れてしまうこともあります。事前に必要なことは調べてしっかりと準備しておきましょう。